楽天グループは2月22日、同社が提供を開始するNFTマーケットプレイスと販売プラットフォーム「Rakuten NFT」が、NFTコンテンツの発売に向けてセレクトショップを展開するビームスと合意したと発表した。「Rakuten NFT」は2月25日からスタートするNFT関連のサービスで、NFTの個人間での売買ができるマーケットプレイスやNFTの販売サイトを構築できるプラットフォームを提供する。一方、ビームスはアートを皮切りとして、ファッションなどさまざまなNFTを「Rakuten NFT」で展開していく。NFTの開発は、ビームスが出資するビーアットが担当する。「全ての表現者が創造することによって生きていける社会」の実現を目指し、メディア事業やコンテンツ企画、制作などを手掛けるビーアットならではのノウハウを生かした、オリジナリティの高いNFTを展開する予定だ。
NFT(Non-Fungible Token)とは、非代替性トークンのことを指し、改ざんが難しいブロックチェーンを使用することで、作品やその他情報のオリジナル性を保証するデジタル資産のことだ。ファッション業界でも、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」がブランド初となるNFTコレクションの「ジェネシス コレクション(Collezione Genesi)」を発表し、「バーバリー(Burberry)」や「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」といったブランドも続々と参入している。今年1月には、「アディダス オリジナルス(adidas Originals)」と「プラダ(Prada)」が、初のオープンメタバース&ユーザー参加型のNFTプロジェクト「re-sourceプロジェクト(「adidas for Prada re-source」)」のローンチを発表している。
ファッション・ビジネスのひとつの未来を示唆するものとして期待されているNFTだが、今後も参入が相次ぎさらに活発になっていくと見られている。NFTの今後の動向に注目したい。