
コンデナスト・ジャパンは9月24日、「VOGUE JAPAN」のヘッド・オブ・エディトリアル・コンテント(編集長に相当)を務めていたティファニー・ゴドイ(Tiffany Godoy)氏が退任すると発表した。
ティファニー・ゴドイ氏は、2022年1月に前任の渡辺三津子氏の後任として「VOGUE JAPAN」の編集部責任者に就任した。1997年に17歳で初来日して以来、カルチャー誌「composite」や「STUDIO VOICE」のコントリビューターを経て、アートディレクター・米津智之氏とクリエイティブユニット「Erothika(エロティカ)」を設立。その後はジャーナリスト、エディター、コンサルタントとして国内外で幅広く活動してきた。
「VOGUE JAPAN」のヘッド・オブ・エディトリアル・コンテントに就任してからは、単にラグジュアリーブランドの誌面発信に留まらず、日本の若手デザイナー育成にも力を注いできた。日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)の若手支援プログラム「JFW NEXT BRAND AWARD 2026」では審査員を務め、才能ある日本人デザイナーの発掘や支援に貢献している。
9月1日から開催された「Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S」でも、「ツモリチサト(TSUMORI CHISATO)」のランウェイをはじめ、ショー会場へ自ら足を運んでいた。同期間は「ユニクロ(UNIQLO)」が韓国で取材ツアーを実施し、ファッション誌・紙の編集長らは渡韓していたが、ティファニー・ゴドイ氏は東京で直接取材を行い、ラグジュアリーファッション誌のトップとしての存在感を示していた。
コンデナスト・ジャパンでは、9月18日に北田淳社長が2025年12月末で退任すると発表しており、トップの退任が続いている。北田淳氏の後任は未定のまま。ティファニー・ゴドイは10月31日をもって退任し、後任は未定。