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Japan|今春のラグジュアリー・ブランドの動向を占う

Feb 14, 2019.久米川一郎Tokyo, JP
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伊勢丹新宿店本館1階「バーバリー」のポップアップ

2月13日から1週間、伊勢丹新宿店では「バーバリー(Burberry)」のポップアップショップが本館1階のザ・ステージで展開されている。30m先のはす向かいには「バーバリー」新宿店があるのだから、こんなことをする必要もないと思うが、伊勢丹新宿店に「バーバリー」ショップが来月登場するのでその顔見世の意味があるようだ。百貨店でラグジュアリー・ブランドを販売するいわゆる特選ゾーンでも、「バーバリー」導入の動きが今後出てきそうだ。バーバリー・ジャパン(2014年8月に本国バーバリー社の100%出資会社として設立)によれば、「バーバリー」の店舗は現在38店舗だが、日本国内での好調を受けて今春3店舗を出店予定だ。

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「エルメス(HERMES)」「シャネル(CHANEL)」などのラグジュアリー・ブランドは、日本国内で40〜60店舗展開が一般的なので、当面は「バーバリー」の出店攻勢が注目を集めそうだ。

日本の特選売り場では、今春の注目はこの「バーバリー」だけではない。エディ・スリマン(Hedi Slimane)がクリエイティブ・ディレクターになった「セリーヌ(CELINE)」がいよいよ売り場に登場する。メンズ・ウェアやハンドバッグに関してデザイナー交代はまず影響がないようだが、肝心のウィメンズ・ウェアの動向が気になるところだ。2018年秋は前任デザイナーのフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)のラストコレクションということで、別れを惜しむファンが大量買いしたウィメンズ・ウェアだけに、ガラリとエディスタイルに変わった今春が心配だ。早くも銀座三越のように2月28日でブティックがなくなる(1階のハンドバッグ売り場は継続)ケースもある。どういう結果になるのか大いに注目ではある。

また「グッチ(GUCCI)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」といったストリート・ラグジュアリーの牽引役が好調をキープするかどうかも、今春の注目ではある。

またビッグブランドでは、今ひとつの状態が続いている「プラダ(PRADA)」の巻き返しに期待したいところである。

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