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ワークマンが過去最高業績 リカバリーウェア「メディヒール」が684万着突破、115億円事業に急拡大

NEWMay 11, 2026.高村 学Tokyo, JP
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撮影:SEVENTIE TWO

作業着やアウトドアウェアを展開するワークマンは5月11日、2026年3月期の通期連結決算を発表した。売上高にあたる営業総収入は1608億5200万円(前年比17.5%増)、営業利益は296億7600万円(同21.7%増)、当期純利益は206億1800万円(同22.5%増)と、大幅な増収増益を達成し、売上高、すべての利益が過去最高を更新した。猛暑対策ウェアの需要拡大に加え、全国規模で進めてきた店舗戦略が業績を押し上げた。

今回の決算で特に存在感を示したのが、リカバリーウェア「メディヒール(MEDIHEAL®)」だ。2025年9月に販売を開始した新カテゴリーながら、2026年3月までに約684万着を販売。売上高は約115億円に達し、ワークマンの新たな収益柱へと急成長している。

「着る疲労回復ウェア」として展開する「メディヒール」は、発売直後から想定を上回る人気を集め、一時は欠品が発生するほどだった。ワークマンは供給体制の強化を急ピッチで進めており、従来の東南アジア生産に加え、中国にも新たな生産拠点を設立。日本への配送リードタイムを従来の約1カ月から2週間へと短縮した。

さらに国内では、最大8000坪規模の大型倉庫を確保。毎月100万点単位で在庫を積み増す計画も進めており、「売り切れない体制」の構築を最優先している。ヒット商品の勢いを一過性で終わらせず、安定供給によって需要を確実に取り込む狙いだ。

店舗戦略も引き続き積極的に進めた。2026年3月期は48店舗を新規出店したほか、スクラップ&ビルド7店舗、改装転換87店舗、閉店5店舗を実施。3月末時点の店舗数は1094店舗となった。作業着専門店から、アウトドア、スポーツ、日常ウェアまでを取り込む店舗改革が加速している。

近年のワークマンは、猛暑対策ウェアや高機能アウトドアウェアを武器に、機能性市場で存在感を高めてきた。そこに今回、「睡眠」や「疲労回復」といったリカバリー市場が加わったことで、新たな成長エンジンを手にした形だ。

2027年3月期の通期業績予想は、営業総収入1833億7600万円(前年比14.0%増)、営業利益321億1200万円(同8.2%増)、当期純利益223億2900万円(同8.3%増)を見込む。

4月1日には、「ワークマン女子」や「メディヒール」など数々のヒット商品を手がけてきた大内康二氏が代表取締役社長に就任した。機能服ブランドとして成長してきたワークマンは今、「作業着の会社」から、生活に欠かせない「エッセンシャルストア」への進化を本格化させている。物価高が続く中、ワークマンの存在感がさらに高まりそうだ。

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