孫正義:なんか漫才のコンビのようだね。こんなぴちぴちのチノパン履いたの何十年ぶりだろう。
前澤友作:社長はZOZOのプライベートブランドのセットを組み合させていただきました。
孫正義:宣伝しろと?
前澤:そういうことです(笑)
孫:前から親しくさせていただいていて。「相談にのってください」ということで、「何?」って聞いたら、「新しい人生をもう一度過ごしたいんだ」という話でありました。「えっ、どういうこと?」と聞いたら、「月に行く」と。「え、どういうこと?」と聞いたら、「ZOZOの社長は引退して、新しい人生を過ごしたいんだ」と。「会社どうすんの?」といったところで「そこが相談なんです」と。話を聞いているうちに、「そうか、ヤフーとZOZOで何か提携してやってみるかね」という話を二人でして、「そうだ、それがいい、ぜひそうしたい」と。一緒に力を合わせて第二の飛躍をするようにやっていきたいと。資本提携して、今回はTOBという形になったわけですけど、しかし文化の違う会社が二つ一緒になってやるっていうのが、「株式は譲渡するとか業務提携するとかして、当分前澤くんが社長やったほうがいいんじゃない?」と言ったんですけど、「僕はスパッと新しい人生に行きたいんです」と。「月に行くのがそんなに忙しいの?」と、僕も言ったんですけど(笑)。訓練もしなければいけないし、彼女とも楽しく生きたいし(笑)。僕は羨ましい限りで(笑)。結局、僕も彼も創業者ですけど、生き様が格好いいですよね。自由奔放で。ツイッターみてても言いたい放題書いていますしね。
前澤:社長も一時そうでしたよね(笑)。
孫:ぼくもそうだね(笑)。でも、それはやっぱり彼の生き様で格好いい。ZOZOを始める前まで彼はロックバンドだった。「いまだにロッカーだよね」と言ったら「そうなんです」と。格好いい楽しい人生を過ごしていたいんだと。そういう意味では分からないでもない。非常によく分かる。月に飛んでいく人と、足が地についている人と、先ほど澤田社長からそういう話がありましたけど、そういう役割分担だったと思うけど、ヤフーもZOZOも両方とも強みとか、シナジー効果っていうのは、ヤフーの川邊社長から詳しい話がありましたので、重複して話しませんけど、両者が精いっぱいやってくれると思います。最近ね、親子上場とか孫とか批判も多いけどね。またさらに批判が出そうですけども。ヤフージャパンの川邊社長には「とにかく俺はあんまり口出ししないから。いろいろ言うとまた忖度経営とか言われるから。お前たちで好きにやってくれよ」ということであります。私はとにかく友人としての前澤くんから相談があったので、「それではヤフージャパンとZOZOの両方でシナジーがあって、何かうまくいく話があれば、当事者同士でうまくやってください」ということでありました。前澤くんとはこれからも楽しい友人関係を続けてきたいと思います。本当にご苦労様でした。
前澤:ありがとうございます。本当にありがとうございます。ちなみに、月にお誘いしたら、即答で「行かない」と言われました(笑)
孫:怖いもんだって(笑)。ちゃんと帰ってきてよ。安全第一で。
前澤:社長、最後に。21年間本当に大事に大事にスタートトゥデイ、ZOZO社を育ててきましたので。みんな今すごい気合入っていますけど、どうかどうか大切に、より発展するようにヤフーさんソフトバンクさんに育てていただければと。よろしくお願いいたします。
孫:仕事のことは彼らがやってくれると思いますが、これからも楽しい人生を目指していきましょう。
以上。