ランサムウェア被害から復旧　年末商戦前に「無印良品ネットストア」が全面再開

「無印良品」を展開する良品計画は、公式オンラインショップ「無印良品ネットストア」を12月15日午前10時から全面的に再開できる見通しだと発表した。「無印良品ネットストア」は、物流業務を委託しているアスクル傘下のASKUL LOGISTがランサムウェア（身代金要求型ウイルス）によるサイバー攻撃を受け、システム障害が発生した影響で、10月19日21時以降、サービスを停止していた。

今回の障害は、物流システム全体に影響が及んだことから、受注および出荷業務を中心に大きな混乱を招いた。良品計画は復旧作業と並行して、セキュリティ対策の強化や運用体制の見直しを進めてきたとしている。

「無印良品ネットストア」では、段階的な復旧を進めており、12月1日には大型家具など一部商品の受注・出荷業務を再開していたが、12月15日から全商品の受注および出荷を再開する。

年末商戦を前にした全面再開となり、利用者にとってはオンラインでの買い物環境がようやく通常に戻る形だ。一方で、企業にとってサイバー攻撃への備えが改めて問われる事例ともなっており、今回の復旧対応は今後の物流・EC運営における教訓として注目される。