
旧村上ファンド系の投資会社であるシティインデックスイレブンスが、髙島屋株をめぐって動きを見せた。9月22日、同社は関東財務局に大量保有報告書を提出し、野村絢氏との共同保有分と合わせた髙島屋の株式保有比率が5.32%になったことが明らかになった。
髙島屋の株価は同日、前日終値の1,520円から8.19%上昇し、124.5円高の1,644.5円で取引を終えている。株価は8営業日連続で上昇となった。
髙島屋は2026年2月期において、主力の百貨店事業では免税売上の伸び悩みが課題となっているものの、最終利益が400億円に到達する見込みで、これは4期連続で過去最高を更新する強気の予想だ。円安効果や国内消費の底堅さに加え、不動産事業や金融関連事業の収益が下支えとなっている。
百貨店業界全体が構造転換を迫られるなかで、髙島屋がどのように持続的な成長を描くのか。また、株主構成に変化が生じることで、資本効率の改善や株主還元強化への圧力が高まる可能性もある。村上系ファンドの参入が経営にどのような変化をもたらすのか。今後の展開に注目が集まる。