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「爆睡銘柄」TENTIALが14%超の大幅下落 過去最高益も株価急落のなぜ?

NEWOct 16, 2025.高村 学Tokyo, JP
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リカバリーウェアブランド「テンシャル(TENTIAL)」や「バクネ(BAKUNE)」を展開するTENTIALの株価が10月16日、大幅に下落した。前日の終値4,990円から取引が開始されると一時、4,290円まで値を下げる展開となった。好決算にもかかわらず下げた理由に注目が集まっている。

TENTIALは前日15日に2025年8月期の通期決算を発表。今期は決算期変更に伴い、2月から8月までの7カ月間決算となったが、同社は12カ月換算の数値も併せて公表。これによると、売上高は前年同期比149.0%増、営業利益は248.3%増、当期純利益は179.8%増と、いずれの項目も過去最高を更新する好決算だった。

TENTIALは創業以来、アスリートの知見を活かした「リカバリーウェア」や「睡眠改善アイテム」で急成長しており、ECを中心に販売を拡大。特に睡眠中の疲労回復をサポートする「バクネ」シリーズがヒットし、一般消費者の間にもブランドが浸透してきた。

同社が同時に発表した2026年8月期の業績予想によると、最終利益は20億5400万円を見込む。前期比でも堅調な成長を維持し、TENTIALは引き続き拡大路線を歩む見通しだ。

しかし、市場の反応は意外にも冷静だった。業績は好調ながら、「これ以上の上振れ期待が薄い」「成長シナリオが織り込み済み」といった見方が広がり、いわゆる「材料出尽くし」と判断された可能性がある。

短期的には調整局面を迎えているものの、中長期的な成長余地を評価する見方も根強い。TENTIALの今後の戦略や新商品発表のタイミングが、再び株価を押し上げるきっかけとなるか注目される。

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