デサントは11月8日、2025年3月期の中間期決算を発表した。売上高は628億1800万円(前年同期比4.7%増)、営業利益は31億3400万円(同24.5%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は62億3800万円(同10.0%減)と増収減益だった。日本と韓国で、「デサント(DESCENT)」と「アンブロ(UMBRO)」の売り上げが好調で、円安にともなう為替の影響もあり増収だった。経常利益と四半期純利益は同期間では3期連続で最高益を更新している。
日本では特に9月にオンラインストア限定で発売した「デサント」とバレーボールの石川祐希選手とのコラボレーションアイテムに応募が殺到するなどし、日本での売上高の構成比は前年同期から6%上昇し48%となった。石川祐希選手とコラボしたTシャツやスウェット、スポーツタオルは追加受注生産するほど人気だった。
地域別での売上高は、日本は前年同期比1.4%減の236億3300万円、営業利益は同0.2%増の20億5900万円だった。韓国は前期比12.1%増の311億200万円、営業利益は同21.2%増の21億1000万円だった。第1四半期で33億4600万円の営業利益を計上していた中国だが、中間期決算では売上高は前期比1.7%減の69億7800万円、営業利益は4億4600万円の赤字(前年同期は2億4100万円の黒字)となり、赤字転落した。
デサントの2025年3月期の業績予想は、売上高は1300億円(前期比2.4%増)、営業利益は90億円(同3.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は125億円(同4.0%増)としている。