
欧米を中心としたファッション&ビューティ関連33銘柄で構成する「SVT グローバル」は3月9日、構成銘柄の騰落率合計がマイナス17.37%となり、下落して取引を終えた。前週はイランを巡る中東情勢の緊迫化を背景にクラッシュ級の下落が続いたが、週明けもなお弱い地合いが続いている。
この日の相場で目立ったのは、欧州ラグジュアリーブランドの下落だ。プラダは4.01%安、ブルネロ クチネリは3.81%安、バーバリーは3.10%安、フェラガモ グループは2.64%安と軒並み値を下げた。ラグジュアリーグループも弱く、LVMHは0.90%安、ケリングは1.03%安と下落し、エルメス・インターナショナルも0.08%安と小幅ながらマイナス圏となった。先週の急落後も欧州ブランド株には資金が戻り切っておらず、投資家が依然として慎重姿勢を維持していることがうかがえる。
ウォッチ&ジュエリーも軟調だった。リシュモンは3.26%安、スウォッチ・グループは0.82%安となり、スイス勢も弱い動きが続いている。中国市場への依存度が高い企業が多いことから、世界経済の不透明感が高まる局面では売りが出やすい構造が改めて表れた。
SPA(製造小売り)も下落した。ファーストリテイリングは3.32%安、インディテックスは2.08%安、ヘネス・アンド・マウリッツは0.53%安と主要企業が揃って下げている。ここ数日の相場では日本株が比較的底堅い動きを見せる場面もあったが、この日は利益確定売りも出て下落した。
スポーツ分野も弱かった。アシックスは5.08%安と大きく下落し、アディダスは2.10%安、ナイキは0.82%安、アンダーアーマーは1.67%安となった。ビューティ分野も弱い動きだった。ロレアルは2.16%安、ユニリーバは0.64%安と下落し、比較的ディフェンシブとされる生活関連銘柄にも売りが広がった。
一方で、米国ブランドの一部には反発の動きも見られた。ラルフ ローレンは1.70%高、タペストリーは0.94%高、カプリ・ホールディングスは2.06%高となり、先週大きく売られた銘柄の一部で買い戻しが入った。ただし、リーバイ・ストラウスは3.78%安と下落しており、米国ブランド全体が回復に向かっているわけではなく、銘柄ごとの動きにはばらつきが見られる。
この日の相場でもっとも目立ったのは、米国のサステナブルシューズブランドであるオールバーズの急騰だ。株価は25.40%高と大幅に上昇し、指数構成銘柄の中で突出した値動きとなった。指数全体が下落するなかでの急騰であり、投機的な資金の流入があった可能性も考えられる。
先週の急落局面では、ファッション&ビューティ株はほぼ全面安となったが、週明けの相場では銘柄ごとの差が徐々に表れ始めている。依然として市場全体の戻りは弱いものの、米国ブランドの一部では買い戻しが見られるなど、パニック的な売りの段階から、個別銘柄の評価が意識される局面へと移りつつある可能性もある。
※「SVT グローバル」は原則として本国のプライマリー上場市場の株価を採用
※本データは現地通貨建て株価ベースで算出しており、為替変動の影響は考慮していない
※「SVT インデックス」グローバル版採用33銘柄
LVMH、エルメスインターナショナル、ケリング、プラダ、バーバリーグループ、フェラガモグループ、ブルネロ クチネリ、モンクレール、リシュモン、スウォッチグループ、ファーストリテイリング、インディテックス、ヘネス・アンド・マウリッツ、ヒューゴボス、エルメネジルド・ゼニア・グループ、ラフルローレン、タペストリー、PVHコーポレーション、カプリホールディングス、VFコーポレーション、カナダグースホールディングス、デッカーズ・アウトドア・コーポレーション、リーバイ・ストラウス&カンパニー、ナイキ、アディダス、アシックス、ルルレモン・アスレティカ、アンダーアーマー、コロンビア・スポーツウェア、オールバーズ、オンホールディングス、ロレアル、ユニリーバ










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