
「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」「ディオール(Dior)」「セリーヌ(CELINE)」などを擁する世界最大のラグジュアリーグループ、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)は10月14日、2025年12月期第3四半期(1〜9月)の決算を発表した。累計売上高は580億9000万ユーロ(約10兆1657億円、1ユーロ=175円換算)で、前年同期比2%減と小幅な減収に転じた。
地域別では、米国と欧州がほぼ横ばいを維持した一方、日本が前年同期比14%減、日本を除くアジア市場も6%減と苦戦した。特に日本市場では、4〜6月期にインバウンド需要の反動減が直撃し、売上が前年同期比で28%減と3割近く落ち込んだ。しかし7〜9月期には訪日客の購買意欲が回復し、売上も徐々に持ち直しつつある。
LVMHの中核を担うファッション&レザーグッズ部門の売上高は276億1100万ユーロ(約4兆8319億円)で、前年同期比6%減。ワイン&スピリッツ部門も39億1700万ユーロ(約6854億円)と4%減。ファッション&レザーグッズ部門の減速傾向が続いている。