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明暗が分かれた大手アパレル3社の中間決算で合格点は1社だけ

Oct 8, 2021.三浦彰Tokyo, JP
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PHOTO:SEVENTIE TWO

大手アパレルメーカー3社の中間決算(2021年3月1日〜8月31日)が出揃った。
まずオンワードホールディングスは:
・売上高:807億8500万円(前年比−0.7%)
・営業利益:−37億9400万円(前年−109億7900万円)
・経常利益:−28億6200万円(前年−114億5400万円)
・親会社株主に帰属する四半期純利益:74億4800万円(−151億88万円)
わずかだが減収決算だった。赤字幅は減少したが、引き続き営業利益、経常利益はともに赤字。不動産売却で親会社に帰属する当期純利益は確保したが、回復途上の中間決算だ。2022年2月の通期決算では売上高1746億円(同−0.7%)、営業利益10億円、経常利益12億円、親会社株主に帰属する当期純利益82億円を予想しているが、これが達成できるかどうかが試金石になりそうだ。この中間決算が発表された翌日の10月8日には失望売りが出て株価は前日比28円安(−8.2%)の313円で終わった。

TSIホールディングスの8月中間決算は:
・売上高:647億5100万年(前年比+15.1%)
・営業利益:11億3400万円(前年−104億6900万円)
・経常利益:20億200万円(前年−96億4200万円)
・親会社株主に帰属する四半期純利益:18億9000万円(前年−144億3400万円)

早くも大幅増収を達成して、黒字化に成功している。収益改善には過去最高の売り上げになったゴルフ事業や「ハフ(HUF)」やスニーカー主軸の「アンディフィーテッド(UNDEFEATED)」などのストリートカテゴリーの売り上げ増加などが要因として挙げられる。ただしEC事業が高水準になって伸び悩んでいることや9月の商況が悪かったために、通期決算予想は上方修正しなかった。通期予想は:
・売上高:1524億円(前期比+13.7% )
・営業利益:11億円(前年−118億4300万円)
・経常利益:16億円(前年−103億5900万円)
・親会社株主に帰属する当期純利益:16億6000万円(−57.0%)

かなり控え目な予想だが、黒字化は確実な状勢だ。また注目したいのは売上高がナンバーワン企業オンワードホールディングスに肉迫していること。中間決算発表翌日の10月6日の株価は前日比23円高の366円(+6.7%)だった。

2015年のバーバリーショックからなかなか抜け出せない三陽商会の8月中間決算は:
・売上高:164億3600万円(前年比+7.2%)
・営業利益:−20億円3300万円(前年−57億1200万円)
・経常利益:−18億円7600万円(前年−57億3800万円)
・親会社株主に帰属する四半期純利益:19億1000万円(前年−66億4800万円)

増収に転じているのは評価できるし、赤字幅も大幅に縮小しているが、大江伸治社長の就任時の「公約」である今期の黒字には暗雲が漂っているとも言える。その今期通期決算予想は:
・売上高:415億円(前年比+9.4%)
・営業利益:1億円(前年−89億1300万円)
・経常利益:5000万円(前年−90億3600万円)
・親会社株主に帰属する当期期純利益:ゼロ(−49億8800万円)

まさに背水の陣を思わせるが、この中間決算発表のあった10月7日翌日の10月8日の株価は、前日比138円安(−13.0%)の917円で終わっている。正直、黒字化は難しいという投資家の失望売りに思えるが。

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