FABRIC TOKYOが約13.5億円の資金調達 ポーラ・オルビスや小泉文明メルカリ会長らが出資
Dec 14, 2020.Tokyo, JP
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「リユース」は「モッタイナイ」「断捨離」など現代人の今世紀に入ってからの消費動向や所有観を端的に現しているビジネス・システムだが、「レンタル」というシステムも同様に大きな市場になっていくだろう。レナウンの「着ルダケ」、伊勢丹が8月から始めるサブスクリプションサービス、ストライプインターナショナルが昨年から展開している「メチャカリ」などのニュービジネスもこれに該当するだろう。またラグタグ買収のワールドもレンタルサービスのサスティナを買収している。
リユースやレンタルは自社の売り上げを阻害する悪者だという意識はもはやそこにはない。生き残りのための新ビジネス参入がそこにあるだけである。
「ジャストフィット」「リユース」「レンタル」のいずれにも共通しているのは、「在庫」を徹底的に排除したビジネスモデルという点だ。在庫を持たなければ成り立たないビジネスというのが従来のファッション&アパレルビジネスの最大の弱点だった。これが売れ残ればバーゲンして、価格に対する不信を招き、ブランド価値を摩耗させて来た。この3つのキーワードが大きくクローズアップされた背景には、過剰在庫こそ最大の悪者だったということにいよいよ気づいたからだろう。