
米国のナイキ(NIKE)は6月28日、2025年5月期の通期連結決算を発表した。売上高は前年比10%減となる463億ドル(約6兆6672億円*)、純利益は同44%減となる32億ドル(約4608億円)で、2桁の減収減益だった。特に第4四半期は純利益が前年同期比で86%減の2億ドル(約288億円)と大幅な減益だった。
ブランド別での売上高は、「ナイキ」が前年比9%減の447億ドル(約6兆4368億円)、「コンバース(CONVERSE)」が同19%減の17億ドル(約2448億円)だった。
在庫は75億ドル(約1兆800億円)と前年比で横ばいだったが、値引き販売を増やしたことで利益率が下がった。「ナイキ」のデジタルも前年比で20%減少し、苦戦した。
2024年10月に、ジョン・ドナホー(John Donahoe)に代わってナイキの社長兼最高経営責任者(CEO)に就任したエリオット・ヒル(Elliott Hill)は、「当社の業績は予想通りではありますが、まだ目標には達していません。将来の成長に向けて事業を再構築していきます」と、述べている。
*1ドル=144円換算(6月28日時点)