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Japan|三陽商会への株主提案で馬脚を現したRMB

Apr 24, 2020.久米川一郎Tokyo, JP
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今年2月決算(前期から決算期を12月から2月に変更した変則14ヵ月決算)で4期連続の赤字決算になった三陽商会の定時株主総会は5月26日にされるが、最重要議題である取締役の選任について、会社側は9名を提案している。これに対して同社株6.32%を保有する米国RMBキャピタルの日本法人のアールエムビー・ジャパン・オポチュニティーズ・ファンド・エルピー(以下RMBジャパン)は、新たに7名の取締役選任を提案していたことがわかった。その7名とは(以下敬称略)
①小森哲郎(現巴川製紙所監査等委員会委員長社外取締役)
②大江伸治:現三陽商会副社長執行役員
③松田清人:現三陽商会社外取締役、現SCSK社外取締役、現トパーズ・キャピタル取締役会長、現スルガ銀行社外取締役
④矢野雅英:現三陽商会社外取締役
⑤細水政和:現RMBキャピタルパートナー
⑥松尾明弘:現松尾千代田法律事務所代表弁護士
⑦河野浩人:現河野公認会計士事務所所長、現ベクトル社外監査役、現AMBITION社外監査役

以上の7人。三陽商会の取締役会はこれに反対した。その理由として、上記の②③④の3人が取締役候補になることをRMBジャパンから事前に一切説明を受けておらず、また③④については株主総会終了後に取締役に就任する意思がなく、また⑤は経営プランも共有していない他の取締役候補者たちと再生プランを確実かつ迅速に実現することは非常に困難との認識を有していること、また、RMBジャパンには三陽商会の事業再建に向けた経営プランがないことなどを挙げている。

事前の打ち合わせもなく、また就任意思のない者の名前を候補者リストに載せるなど、RMBジャパンの株主提案は杜撰の一言。三陽商会の建て直しを心底考えているとはとても思えない。速やかに退場願いたいものだ。キャピタルゲイン狙いのただの投資先としては三陽商会株はあまりにもリスキーである。「コロナ・ショック」と1月に就任したばかりの中山雅之社長の副社長降格と大江伸治副社長の社長昇格などのゴタゴタで3月25日には1,458円だった同社株は現在880円(4月23日終値)ともう半値近くまで下落しているのだ。RMBの購入した三陽商会株の平均単価は恐らく1,300〜1,400円と推定されるから気が気でないのはわかるが、馬脚を現してしまったようである。

しかし、同社の株ということになるとここ20年ほどを振り返ると、2006年1月16日には12,830円という終値をマークしている。その時から比べれば実に6.9%の水準。10分の1以下である。なんとも情けないとしか言いようがない。三陽商会を信じている株主には掛ける言葉もない。奮起を期待したいものだ。

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