タレントやモデルとして活動するryuchell(りゅうちぇる、本名:比嘉龍二)さんが7月12日に亡くなった。東京都渋谷区笹塚の所属事務所があるマンションの室内で意識のない状態で倒れているのをマネージャーが発見、まもなく死亡が確認された。状況から自殺とみられている。27歳だった。
ryuchellさんは高校卒業後に上京し、原宿にある「SUPER WEGO」で店員として働くかたわら、読者モデルとしても活動。その後、タレントでモデルのpecoとテレビ番組に出演し始めてブレイク、多方面で活躍していた。2022年には「サマンサベガ(SAMANTHAVEGA)」とコラボレーションし、「コーチ(COACH)」のPRIDE MONTH(プライド月間)のキャンペーン動画に出演するなど、ファッション業界でも活躍していた。
「なぜ、生きているんだろう」という書き出しから始まるryuchellさん初の著書『こんな世の中で生きていくしかないなら(朝日新聞出版)』では、「自分の発言で世の中が変わるなんてことはないと思っている。でも、これを読んでくれた人の毎日が、ほんの少しでもラクになったり、明るくなったりするきっかけになれたら‥‥と願って書きます」と綴り、多様性や子育てなどについて語っていた。
また、「東京レインボープライド」などにも出演し、LGBTQを取り巻く課題に積極的に取り組んできた。